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楽譜集
著作権フリーの童謡・唱歌を使って、notaのグリッドにどう打ち込むかを具体的に説明します。まずそのまま再現して、操作の感覚をつかんでください。
「きらきら星」は、18世紀フランスで生まれたシャンソン「ああ、お母さん聞いて(Ah! vous dirai-je, maman)」がもとになった童謡です。この愛らしい旋律には古くから多くの作曲家が魅せられ、モーツァルトもこの主題をもとにした変奏曲を書き残しています。やがてメロディは世界へと広がり、英語では「Twinkle, Twinkle, Little Star」、日本では「きらきらひかる おそらのほしよ」の歌詞で親しまれるようになりました。国や言葉を超えて、いまや誰もが口ずさめる一曲です。
使われている音はドレミの基本的な並びが中心で、跳躍も少なく、はじめて楽器に触れる人が最初に弾く曲として世界中で選ばれてきました。だからこそ、notaで「音を置く」感覚をつかむ練習にはぴったりです。主旋律を1音ずつ並べていくと、音が階段のように上り下りする様子が目で見えて、メロディが形になっていく手応えを最初の一歩から味わえます。慣れてきたら、その下にベースをそっと重ねるだけで、ぐっと曲らしい厚みが生まれます。
「ドドソソララソ ファファミミレレド」の前半フレーズ。まずピアノ1トラックだけで打ち込んでみてください。1音ずつビートをずらすだけでメロディになります。
各音を1マスずつ左から順に置いてください。
ド=C4 レ=D4 ミ=E4 ファ=F4 ソ=G4 ラ=A4 ★ = ルート音
| マス | 音名 | 歌詞 |
|---|---|---|
| 1・2番目 | C4 | ドド(きら) |
| 3・4番目 | G4 | ソソ(きら) |
| 5・6番目 | A4 | ララ(ひか) |
| 7番目 | G4 | ソ〜(る) |
| 9・10番目 | F4 | ファファ(おそ) |
| 11・12番目 | E4 | ミミ(らの) |
| 13・14番目 | D4 | レレ(ほし) |
| 15番目 | C4 | ド〜(よ) |
1・5・9・13番目(各小節の頭)にコードをジャーンと置きます。C → G → C → G の流れ。同じ縦列に3音を重ねて置いてください。
1・9番目 = Cコード(C3+E3+G4) 5・13番目 = Gコード(G4+D3)
各小節の1拍目と3拍目(1・5・9・13番目)にルート音を1つ置きます。
1・9番目 = C3(Cのルート) 5・13番目 = G2(Gのルート)
「荒城の月」は、滝廉太郎が1901年(明治34年)に作曲した、日本の唱歌を代表する名曲です。作詞は詩人の土井晩翠。かつて栄えた城が時を経て朽ちていく栄枯盛衰を、夜空にかかる月の光に重ねてうたいあげています。作曲した滝廉太郎はわずか23歳でこの世を去った早世の音楽家で、この曲は彼が遺した数少ない作品のひとつとして、いまも大切に歌い継がれています。
「春高楼(はるこうろう)の花の宴(はなのえん)」という格調高い歌い出しでも知られていますね。短調ならではの、凛として物悲しい旋律が深く心に残ります。notaでも、テンポをゆっくりめにして静かに鳴らすと、この曲が抱える寂しさや余韻がいっそう引き立ちます。ベースの低音をひかえめに添えると、夜の静けさのような奥行きが生まれます。
滝廉太郎作曲(1901年)。著作権消滅済み。「春高楼の花の宴」の冒頭フレーズ。短調の哀愁ある旋律が特徴です。notaの音源は白鍵のみのため、F♯が不要な Aマイナー で打ち込みます(代用なしで正しく鳴ります)。BPMは70〜80に落とすと雰囲気が出ます。
Aマイナー(ラドミ)のキー。1音ずつ左から置いてください。
ラ=A4 ド=C5 レ=D5 ミ=E5 シ=B4 ★=Aマイナーのルート 全て白鍵で演奏可
| マス | 音名 | 歌詞(春高楼の花の宴) |
|---|---|---|
| 1番目 | A4 | は(春) |
| 2番目 | C5 | る |
| 3番目 | D5 | こ(高) |
| 4番目 | E5 | う |
| 5番目 | B4 | ろ(楼) |
| 6番目 | C5 | う |
| 7番目 | A4 | の |
Aマイナーの構成音(A・C・E)を1音ずつ交互に置きます。ピアノメロディの下に敷くと厚みが出ます。
A3→C4→E4→A3 の繰り返し。8マスをループとして使ってください。
Aマイナーなので、全体を通じて A2 を1拍目に置くだけでOKです。
1・5・9・13番目に A2 を置くだけ。シンプルだが効果的。
「ふるさと」は、岡野貞一が1914年(大正3年)に作曲した文部省唱歌です。作詞は高野辰之。「うさぎ追いし かの山、こぶな釣りし かの川」——子どもの頃に遊んだ故郷の風景と、そこへ寄せる想いを、やわらかな3拍子にのせてうたいます。発表から100年を超えたいまも、卒業式や合唱でくり返し歌われ、世代を問わず多くの人の心に深く根づいた一曲です。聴くだけで、どこか懐かしい気持ちがこみあげてくる方も多いのではないでしょうか。
メロディは素直で覚えやすく、ゆったりとした3拍子のゆれが大きな魅力です。notaは8ビートのグリッドなので、ひとつの音を少し長めに置くことで、この3拍子のうねりに近づけていきます。歌詞をひと息で歌うところは音を続けて置き、フレーズの切れ目には小さな間(休符)をつくると、歌うようなまとまりが自然に生まれます。素朴なメロディだからこそ、伴奏を重ねたときの響きの変化がよくわかる一曲です。
岡野貞一作曲(1914年)。著作権消滅済み。「うさぎ追いし かの山」でおなじみの3拍子。8ビートで「1音=2マス」として打ち込むと3拍子のリズムに近づきます。BPMは85〜95が自然です。
Gメジャー(ソシレ)のキー。「うさぎ追いし かの山」の冒頭フレーズです。
ソ=G4 ラ=A4 シ=B4 レ(高)=D5 ★=ルート 1音=2マス 11・12番目=休符(間)
| マス | 音名 | 歌詞 |
|---|---|---|
| 1・2番目 | G4 | う〜 |
| 3・4番目 | A4 | さ〜 |
| 5・6番目 | G4 | ぎ〜 |
| 7・8番目 | A4 | お〜 |
| 9・10番目 | B4 | いし〜(くっつく) |
| 11・12番目 | (休符) | — 一拍あける — |
| 13・14番目 | G4 | か〜 |
| 15・16番目 | D5 | の〜 |
| 17・18番目 | B4 | や〜 |
| 19・20番目 | A4 | ま〜 |
Gコード(G・B・D)を各小節の1番目にジャーンと置きます。ピアノメロディと重ねると豊かなサウンドになります。
全小節の1番目に G3+B3+D3 を重ねて置く。Gコードのワンストローク。
G2 を1拍目に、D3 を3拍目(5番目)に交互に置くと、ワルツっぽい低音ラインになります。
1番目=G2、5番目=D3 の繰り返し。8マスをループとして使ってください。
「アメイジング・グレイス」は、18世紀イギリスの牧師ジョン・ニュートンが1779年に書いた詞と、作者不詳の民謡風の旋律が結びついて生まれた賛美歌です。奴隷貿易に関わった過去を悔い、信仰によって救われたニュートン自身の体験がこめられており、「かつては迷っていた私が、いま見いだされた」という祈りの言葉が、素朴で伸びやかなメロディにのって世界中で歌い継がれています。教会だけでなく、追悼や式典、映画音楽としても愛され、いまや国境も宗派も超えた一曲です。
この旋律は「ドレミソラ」の5音だけでできたペンタトニック音階で、♯や♭がひとつも出てきません。つまりnotaの白鍵だけでそのまま正しく鳴らせる、初心者にとても優しい曲です。上がって下がるゆるやかな音の流れを1音ずつ置いていくと、祈るような大らかさが自然に立ち上がってきます。テンポをゆっくりめにして、下に低いベースをそっと重ねると、深く包み込むような響きになります。
18世紀の伝承曲(作者不詳)。パブリックドメイン。冒頭の「アメイジング・グレイス」の一節です。ドレミソラの5音のみ(♯♭なし)で、notaでそのまま正しく鳴ります。3拍子の曲なので「1音=2マス」でゆったり置きます。BPMは70〜85が自然です。
1音を2マスずつ、左から順に置いてください。最初の「ソ(G3)」から上に大きく跳ぶのが特徴です。
ド=C4 レ=D4 ミ=E4 ラ=A3 ソ=G3 ★=Cメジャーのルート 1音=2マス 全て白鍵
| マス | 音名 | 歌詞・階名 |
|---|---|---|
| 1・2番目 | G3 | A -(ソ) |
| 3・4番目 | C4 | ma(ド) |
| 5・6番目 | E4 | zing(ミ) |
| 7・8番目 | E4 | grace(ミ) |
| 9・10番目 | D4 | how(レ) |
| 11・12番目 | C4 | sweet(ド) |
| 13・14番目 | A3 | the(ラ) |
| 15・16番目 | G3 | sound(ソ) |
冒頭はほぼCコードで支えられます。各小節の頭(1・5・9・13番目)に C・E・G を重ねて置いてください。
1・5・9・13番目に C3+E3+G3(Cコード)を重ねて置く。
各小節の頭に C2 を置くだけ。ゆったりした支えになります。
1・5・9・13番目に C2 を置くだけ。
「威風堂々」は、イギリスの作曲家エドワード・エルガーが1901年に作曲した行進曲第1番です。とりわけ中間部(トリオ)の堂々とした美しい旋律が有名で、発表の翌年にはエドワード7世の戴冠式頌歌「希望と輝きの国(Land of Hope and Glory)」としても用いられました。欧米では卒業式の入場曲の定番として知られ、聴くだけで背筋が伸びるような、気品と高揚感にあふれた一曲です。
力強く分かりやすい旋律は、じつはnotaととても相性がいい曲です。全て白鍵で演奏でき、高めの音域が華やかに響きます。ゆっくり鳴らせば式典らしい荘厳さに、ドラム(8ビートやパワー系)とベースを重ねればロックのアンセムのようにも化けます。「単純だけど強い」メロディなので、アレンジの練習台にも最適です。
エルガー作曲(1901年)。パブリックドメイン。第1番トリオの有名な旋律で、全て白鍵で演奏できます。下のグリッドは冒頭を掲載、全メロディ(前半・後半)は下の一覧にあります。音域が高いので、太い響きにしたいときは全体を1オクターブ下げてもきれいに鳴ります。
1音を1マスずつ、左から順に。弱起(曲の入り)の「ミ(E5)」から始まります。
ミ=E5 ファ=F5 ソ=G5 レ=D5 ド=C5 シ=B4 ラ=A4 ソ(低)=G4 ★=ド(ルート) 全て白鍵
ミ|ソ ファ ミ レ|ド ラ ド レ|ミ ド ラ レ|シ ソ|ラ シ ド レ|ミ ファ ソ ミ|レ ド レ ミ|レ
(E5|G5 F5 E5 D5|C5 A4 C5 D5|E5 C5 A4 D5|B4 G4|A4 B4 C5 D5|E5 F5 G5 E5|D5 C5 D5 E5|D5)
■後半:
ミ|ソ ファ ミ レ|ド ラ ド レ|ミ ド ラ レ|シ ソ|ラ シ ド レ|ミ ファ ソ ド|シ ラ シ|ド
(E5|G5 F5 E5 D5|C5 A4 C5 D5|E5 C5 A4 D5|B4 G4|A4 B4 C5 D5|E5 F5 G5 C6|B5 A5 B5|C6)
※後半おわりの「ミ ファ ソ ド(C6)」が最高音で、いちばん盛り上がる山場です。
まずは各拍にルートを置くシンプルな形。Cメジャーなので C2 を1・3・5・7…と均等に置くと、力強い推進力が出ます。
1・3・5・7番目に C2。8マスをループとして使ってください。
🥁 リズムパターン集
ドラムは音の「高さ」ではなく種類が縦に並びます。初心者がいちばん迷う「どのマスを埋める?」を、基本の型で用意しました。色のついたマスをそのまま置いてください。上の曲のメロディにこの土台を重ねると、一気にバンドサウンドになります。
いちばん基本。これが打てれば大半の曲に合います。設定=8ビート(16マス=2小節分)。
キック=1・5・9・13 スネア=3・7・11・15 ハイハット=全マス クラッシュ=各小節アタマ(1・9)
キックを毎拍に置く「ドッ・ドッ・ドッ・ドッ」。前に進む推進力が出ます。設定=8ビート(2小節分)。
キック=毎拍(1・3・5・7・9・11・13・15) ハイハット=裏(2・4・6・8…) スネア=3・7・11・15
ハイハットを細かく刻む、少し上級のノリ。設定=16ビート(16マス=1小節分)。
ハイハット=全16マス(細かく刻む) キック=1・4・7・11 スネア=5・13(表裏のアクセント)
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